先生と約束
いつの間にかりこちゃんとみゆちゃんの話は終わってたらしく
静まりかえる室内。
恥ずかしくなり俯いてると
『………』
可愛すぎ…
と言ってみずきちゃんにギュッと抱きしめられた。
18年間未だにカレシというものが
出来たことがない私は
手を繋ぐことも、
キスなんてそれ以前の問題で
告白されたことはあったけど
好きとかよくわかんないし…
なんとなく恥ずかしくて、
真っ赤になりながらみずきゃんに抱きしめられていた。
『………』
『ぢゃぁこれからだね。
あかりちゃんの恋は!
お姉さんが手取り足取り教えてあげるッ』
語尾にハートマークが付きそうなぐらいの勢いで
ウィンクしながら言われた。
『ねぇそろそろ教室行かないとヤバくない?』
みゆちゃんが時計を見ながら教えてくれた。
もうすぐチャイムが鳴りそうで
みんな急いで片付けをして教室にむかった。
『ねぇ、次もまたあのハゲかな?』
みずきちゃん、そんな大きな声で言っちゃ駄目だよ
まぁ私も思ってたけど…
『どうせなら、格好良くて、若い人がいいよね』
りこちゃんの発言にみんな賛同して頷いた。