先生と約束

いつの間にかりこちゃんとみゆちゃんの話は終わってたらしく
静まりかえる室内。

恥ずかしくなり俯いてると
『………』


可愛すぎ…
と言ってみずきちゃんにギュッと抱きしめられた。



18年間未だにカレシというものが
出来たことがない私は
手を繋ぐことも、
キスなんてそれ以前の問題で

告白されたことはあったけど
好きとかよくわかんないし…

なんとなく恥ずかしくて、
真っ赤になりながらみずきゃんに抱きしめられていた。





『………』

『ぢゃぁこれからだね。
あかりちゃんの恋は!
お姉さんが手取り足取り教えてあげるッ』

語尾にハートマークが付きそうなぐらいの勢いで
ウィンクしながら言われた。





『ねぇそろそろ教室行かないとヤバくない?』

みゆちゃんが時計を見ながら教えてくれた。

もうすぐチャイムが鳴りそうで
みんな急いで片付けをして教室にむかった。





『ねぇ、次もまたあのハゲかな?』

みずきちゃん、そんな大きな声で言っちゃ駄目だよ

まぁ私も思ってたけど…


『どうせなら、格好良くて、若い人がいいよね』


りこちゃんの発言にみんな賛同して頷いた。





< 8 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop