初恋ディジー
第三章
思わぬ告白
「ああ、かったるいっ」
着替えを済ませたさくらちゃんは、鏡の前でポニーテールを結びながらそう嘆く。
「これから毎日朝練とか放課後練習あるのかあ……体育の授業だけでもダルい」
希紗ちゃんはジャージをひざ下まで捲り上げて、そう言った。
今日から体育祭に向けて、学校全体が準備やら種目練習に取り組むことになったのだけれど。
「……凄く不安」
スポーツが苦手な私は、これから憂鬱な毎日が続くかと思うと気が重たくて仕方がない。
「っていうか、ペア組むなら絶対虎たちのグループがいいよね」
とさくらちゃんが立ち上がる。