初恋ディジー
恋への憧れ
――――――…
「ねえ……一ヶ月以上もアレが来ないって、やっぱりヤバいかな?」
「え?マジで?」
翌朝、親友の希沙(きさ)ちゃんが、手帳をじっと見つめながら“ハァ”とため息を漏らす。
「今までこんなことなかったから、マジで焦るんだけど」
「大丈夫だって。そんな心配しなくてもすぐ来るから」
不安な表情を浮かべる希沙ちゃんの肩に、そっと自分の手をかけるのはさくらちゃん。
私はというと、黙って二人の会話に耳を傾けていた。