初恋ディジー
「ちょっと、ちょっと!今のってマジじゃん!」
さくらちゃんが高木くんの後ろ姿を見つめながら、私の肩を叩く。
「……ど、どうしよう!」
「どうするも何も、麻有は榛名くんが好きなんだから、別に紫苑のことなんか関係なくない?」
「で、でもっ」
こういうことを今まで経験してこなかったからか、いまだに心臓が大きな音を立てている。
告白される人の気持ちってこういうものなんだ……
「高木がまさか麻有に惚れてるとは……でも何で麻有?」
“意外”という顔を浮かべ、名探偵が推理をするように右手を顎に持っていった。