初恋ディジー

「早速こけてんなよ」

と周りから笑いが起こる。



「佐脇さん、大丈夫?」


「うわあ、ごめんなさいっ!」


慌てて体を起こすと、高木くんに何度も頭を下げて謝った。


思い切り彼のことを下敷きにしちゃってた……


「あ、あのっ……高木くんこそ大丈夫だった?」


「佐脇さんってばやっさし~。そういう気遣いが出来るとことか」


優しいって……

たった今、高木くんだって心配してたじゃない。


それと同じことをしてるだけなのに……
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