初恋ディジー

―――――――…


「あ……」


保健室から戻ってくると、教室近くの階段に高木くんが一人で座っていた。


「話があって待ってたんだ」


彼は頭をクシャっとさせて、気まずそうに立ち上がった。


「榛名から聞いたと思うけど、佐脇さんの気持ちも考えないでペラペラしゃべったこと、超無神経だったかなって……本当に悪かった」


「ううん、もういいよ。ちゃんとこうして謝ってくれたから」


「……あの後散々本山たちに絞られて、順番も変更するって……まあ、当然だけど」


さくらちゃん達、私の為に怒ってくれたんだね。
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