初恋ディジー

「で?まだ質問の答え聞いてない」


高木くんは首を傾げながら、壁にもたれ掛かる。


「それは……」


誰に対しても優しいところ。


気遣いが出来て誰からも好かれているところ。


爽やかな笑顔ももちろんのこと、怒った顔も何気にカッコイイと思った。


――それから。


実はちょっと意地悪で、意外と笑い上戸なところなど考え出したら本当にキリがない。


私……、

こんなにも榛名くんのことを好きだったんだ。
< 164 / 393 >

この作品をシェア

pagetop