初恋ディジー
「そんな重要なものを、私なんかが選んでもいいの?」
「佐脇さんがいいから頼んでるんだよ。明日、付き合ってくれない?」
“私がいい”なんて言われたら、断れるわけがない。
「――じゃあ、付き合います」
「マジで?よかった!」
私がそう言うと、榛名くんは嬉しそうにガッツポーズをしてみせた。
「じゃあ、駅前の噴水広場に13時待ち合わせでいい?」
「うん、大丈夫。遅刻しないように行きます。それじゃあ、また明日」
「うん、明日ね」
“バイバイ”と手を振り合い、急いで学校へと帰宅した