初恋ディジー
「裕樹さんもご飯一緒にどうですか?」
「そのつもりで来たって言ったら怒る?」
「いえ、全然。大勢で食べたほうが美味しいですし」
「まあ、冗談だけどね。せっかくなんで食べていこうかな」
「どうぞ、どうぞ」
私は袋をテーブルの端に置くと、冷蔵庫を開けて中を確認する。
……あ、ちょうど揃ってる。
「もしかして肉巻き作るの?!」
冷蔵庫から取り出した具材に、由真ちゃんが目を輝かせる。
「裕樹さんにワッフル貰ったから、大好物返しでね。だから由真ちゃんの為じゃないから」
「私の為じゃなくてもいいし。肉巻きが食べれるなら」
そう言いながらもちょっと拗ねている所が可愛い。