初恋ディジー
おもてなしするつもりが、結局裕樹さんと二人で作った料理。
「いただきまーす。んー、美味しい!やっぱ麻有の料理は最高~っ」
本当に美味しそうに食べる由真ちゃんに笑いながら、私たちも手に取る。
「そうだ、そうだ。明日裕樹とドライブ行くんだけど、麻有も行かない?どうせ暇でしょ」
「……あ、明日は無理っ」
「え?何でよ?一日中家にこもるなんてよくないわよ?」
「そうじゃなくてっ」
私は一度茶碗と端をテーブルに置き、由真ちゃんに顔を向ける。
「明日は友達と出かけるから行けないの……」
「――もしかしてデート?」