初恋ディジー
ご飯を食べ終えお風呂を上がった後、私は再びてれびを見始めた二人に声をかけて自分の部屋に行く。
そしてクローゼットの中にしまわれたショップ袋を出すと、使っていないハンガーに淡い黄色いカットソーと白のシフォンスカートをかけた。
「……逆に気合い入れすぎって思われないかな」
そう不安になるけれど、選べるほどの可愛い服をそんなに持っていない。
“デート”なんて本当にそんなんじゃなくて、ただの付き添い。
机の本棚から雑誌を取り出し、プレゼントにピッタリな物がないかパラパラと目を通す。
「ああ、どうしよう……でもやっぱり緊張しちゃう」
こんなにドキドキして眠れない夜は生まれて初めてだ。
万が一遅刻でもしたら困る
と無理矢理にでも寝ようと布団に潜り込み、ギュッと目を瞑った。