初恋ディジー
第四章
緊張の初デート
「麻有っ、麻有ってば!いつまで寝てるつもり?!」
「んっ……」
「もう昼過ぎてるけど時間大丈夫なわけ?!」
「――――えっ?!」
由真ちゃんの声でパッと目が覚める。
う……嘘っ……
12時を回っている部屋の時計に目を見開く。
慌てて飛び起き、急いで身支度に取り掛かった。
「まさか寝れなかったわけ?」
「布団に入ってもなかなか寝付けなかったの」
ああ、どうしよう。
このままじゃ、ギリギリかもしれない。