初恋ディジー
第五章

運命の朝


――――――…


「おっはよう、麻有!」


「あ、二人ともおはよう」


今日は体育祭当日、いつもより少し早めに家を出ると登校途中の通学路でさくらちゃんと希沙ちゃんに声をかけられる。


天気はこの日を待ちわびていたかのように晴天で、気温も少し高めで暑いぐらい。


「制服じゃないと変な感じだよね」


「確かに。毎日ジャージ登校だったら超楽だわ」


体育祭の為、今日だけはジャージ登校が認められていて、家から着て行くのはこれが初めてだ。
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