初恋ディジー
「どうして?」
「“仲良いな”って言葉の中に“羨ましい”っていう意味を感じたからさ!」
崎本くんがニヤッと笑う。
「好きなんでしょ?」
私はプリントで顔を隠しながら小さく頷いた。
「前に聞いた時は違うって言ってたけど……やっぱり好きになっちゃったんだね」
「……でも自信ないの」
「自信なんて皆ないよ。俺だってさくらに告った時はダメ元だったんだし!
由香里も暁のこと本気で好きだけど、俺としては麻有ちゃんと上手くいってほしいって思ってる」
……え?私と?