初恋ディジー
全ての競技が終わり、最後に表彰式が行われた。
「何かあっという間に終わったね」
んー、と大きく腕を伸ばしながら応援席から閉会式の場所へと移動をするさくらちゃん。
「そう?超だるかったけど」
と相変わらずの希沙ちゃん。
『それでは、最初に1年の学年優勝の発表です』
ついに、運命の瞬間がきた。
“クラスの総合で勝った方が告白出来て、負けたら諦める”
勝ちたい……勝ちたい……勝たせてっ……
縋るような想いで両手を握りあわせる。
『学年優勝クラスは――――…」