初恋ディジー

「後悔してるんでしょう?その顔見れば分かるし」


希沙ちゃんは椅子を引き、そこへ私を座らせると

その場に座り込んだ。


「麻有はどうしたいわけ?」


「好きだけど……彼のことを振ってしまった手前、自分からは好きなんてすぐには伝えられない」


自分勝手だもの……

嫌われたくない……


「じゃあさ、しばらく時間を置いて見つめ直してみたら?」


立っていたさくらちゃんが机に寄り掛かってそう言う。
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