初恋ディジー
「……うん。気持ちに整理がついたら、今度は自分から告白する。もし振られたとしても後悔はしない……」
「だったら何も言わない。麻有が思うとおりにすればいい」
「私達は見守っててあげる」
二人は互いに顔を見合わせ、そう微笑んだ。
「さっきはごめん……麻有のこと嫌いだって言ったりして。痛かったよね?」
希沙ちゃんが謝りながら右頬を擦る。
「ううん、叩かれて当たり前だって分かってるし」
「……麻有さ、私が前に言った言葉覚えてる?」
「言葉って?」