初恋ディジー
「ごめんなさい。最低なことしたって分かってる。だからこうしてちゃんと麻有ちゃんに謝りたかった。許してもらえないかもしれないけど……」
「頭、あげて?」
深々と頭を下げる由香里ちゃんの肩をそっと叩く。
「許すもなにも振ったのは私の意思だよ?約束とはいえ、破ることはいくらでも出来たんだし」
「私のこと恨んでないの?二人の仲を壊したんだよ?邪魔さえしなければ今頃両想いだったのに……」
「恨んでないけど嫌いかもしれない。だって由香里ちゃんは永遠のライバルだから。
……それに恨まれるのはむしろ私の方かも」
そう言って彼女に向かって、ニッコリ微笑み返した。