初恋ディジー

「――あ、あった!」


店内で見つけたそれを手に取り、さくらちゃんに微笑みかける。


「これ、買ってくる」


「……は?」


「自分じゃ出来ないから、後はさくらちゃんに任せます」


それだけ言うと、そのままレジへと向かい会計を済ませた。


「ちょっと、話が見えない!何?どういうこと?」


薬局から出るなり私からレジ袋を奪い取り、買った商品を手に握りしめるさくらちゃん。


……まあ、当然と言えば当然だよね。
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