初恋ディジー

「それじゃあ、行くわ」


「え、もう?!」


まだ会ったばかりなのに――…


「ごめん。これから徹と約束してるんだ」


「そっか、それなら仕方ないね」


「じゃあ、またね!麻有も今日頑張って!報告待ってるから」


満面の笑みを見せると、希沙ちゃんは公園から出て行く。


しばらくベンチに座ったまま、外の空気を吸い込んでいたけれど、一人でいるのもどうかと思い立ちあがって家に戻った。



家に戻ってきてから部屋のパソコンを立ち上げ、インターネットに接続。


「えっと……城ヶ崎海岸……と」


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