初恋ディジー
「凄い綺麗な海……」
サイトに載っている色々な写真を見ながら、胸を躍らせる。
そんなことをしている間に、時間はすっかり17時を回っていた。
「あ、やばい。そろそろ出ないと」
約束の時間は決まっていないため、18時半ごろを目安に海岸に着くように家を出る。
そしてバスセンターから城ヶ崎海岸行きのバスに乗り込んだ。
「……榛名くん、来てくれるといいなあ」
そんなことを思いながら、揺ら揺らと揺れるバスから外の風景を見つめていた。