初恋ディジー

「……ちょっと肌寒いかも」


海岸に着き、取り敢えずつり橋を渡ってみる。


足元に気をつけながら、ゆっくりと先へと進んでいくとそこには絶壁の岩。


「す、凄い……」


夜で危険の為、岩の手前で立ち止まりそこから海を眺めた。


絶壁に打ち付ける波。

そしてそこから見渡す風景につい見入る。


こんな素敵な場所があったなんて、県内なのに今まで全然知らなかった……




「――そんなところで、何してるの?」


後ろからポン、と肩を叩かれてビクッと振り返る。


そこに立っていたのは――…
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