初恋ディジー
“ピーンポーン”
突然家のインターホンが鳴る。
「……誰だろ、こんな朝に」
一度火を止め、“はーい”と言いながら玄関のドアを開ける。
「麻有ちゃん、由真いる?」
やってきたのは裕樹さん。
「どうしたんですか?」
「由真に電話かけても一方的に無視されてるから、こうして来たんだ。上がらせてもらうよ」
裕樹さんはネクタイを緩めながら靴を脱いでリビングに入った。
玄関のカギをしめ、リビングに入った裕樹さんに続く。