初恋ディジー

「……もしかして由真、それで怒ってんの?」


「それでって何よ!こっちは大まじめに話してんのに!」


ソファーのクッションを裕樹さんに投げる由真ちゃん。

そして裕樹さんはそれを上手くキャッチした。


「……お前、勘違いしてんなよ」


裕樹さんは由真ちゃんの前にしゃがみ込み、ポケットから取り出した物を見せた。


「え……何、これ……」

とそれを信じられないような目で見つめる由真ちゃん。



「俺とそろそろ結婚する気ない?」


そう甘い言葉と共に裕樹さんはニッコリ微笑んだ。
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