初恋ディジー
「はい、どうぞ」
先生からの評価を受けた後、私はそれを、さくらちゃんや希沙ちゃんに配った。
「サンキュー、麻有」
「ありがとう、麻有」
「どう致しまして」
あとの残りの分は家に持って帰って、由真ちゃんやお母さんにあげようっと……
「やっぱり麻有は今回も満点か。先生も凄い高く評価してるし選択授業の成績は絶対5だね!」
とさくらちゃん。
「……ところで、麻有」
それまでニッコリほほ笑んでいた希沙ちゃんが、疑問を抱いた様子を見せる。