男前のピーな癖
1章

「きゃぁっぁあああ ははぁああ」
深夜にちょっと変わった悲鳴音。

さっきまでいいムードだったのに
数時間後には またこんな感じだ。


ずっと前から俺の事 
好きだったのっていってたよな?

俺と二人きりになって
「緊張しちゃう!
食べ物が喉通らない!」って
いいながら めっさ笑顔でスイーツ
食べてたよな!


悲鳴ってどういうことだい?
これも俺なんだって!



俺の寝顔は 起きてる時の顔立ちに
反して モザイク級の顔して眠るらしい。
すごいんだそうだ。




最初の発見者は 母だ。
思春期を迎えたあたりだろうか
目を覚ました時
母が腹を抱えて 横たわっていた。
体調でも崩して倒れいているのかと思ったが
母は小刻みに笑い震えていた・・・
数時間後
笑いすぎて 
あばらを疲労骨折していたぐらい
俺の寝顔は凄いんだそうだ・・


信じられなかった。
母に頼んで 写メを撮ってもらった。
うん。寝顔は国宝級にやばかった・・
寝てる俺 どうした・・・・!!!


でも そんな気にしていなかった。
自分が寝てしまえば わからないし
誰に迷惑かけるわけでもないし。

それが まだ 恋なんて知らない
純真無垢な年齢の俺だった。

こんな事が まさか 
恋愛の障害になろうとは
思わなかったしな・・・


治したい。原因がわからない。
治したいけど 俺 寝ちゃってるぅ!


つけたしすると
ずっとモザイク顔ではないらしい。
しかし いいタイミングで 
この顔 魅せつけるらしい。
母はよく悶絶していたからな。


といっても この顔を知ってるのは
母と妹 猫之丸(猫)
夜を共にした 女の子達だ。



ちなみに高校の修学旅行は
恐ろしくて行けなかった。
















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