愛情狂現-2人の日常-


それ以外にもいくつか理由はあるが、主な原因はやはりそこだろう。



整った秋の横顔を見つめて、溜息を零す。



一応プレゼントは用意したが、今年は大丈夫かな・・・・・・


そんな私の様子に気付いたのか、秋が心配そうに私を見上げる。


「どうしたの?具合悪い?」


「ううん。なんでもな―――」


言い終わらないうちに秋は勢いよく跳ね起き、突然私をソファーに押し倒した。


・・・・・・何なんだろうこの状況。


はたから見れば、目を背けなくてはならないような場面だが、秋の顔は真剣そのものだ。


< 3 / 50 >

この作品をシェア

pagetop