心はいつも、貴方とともに

confession








「今、なんとおっしゃいました…?」



アミリアは真っ青になって、父を見つめた。



窓の外を眺めている父の顔は、うかがえない。



自分の心臓の音が異様に大きく聞こえた。



「どういうおつもりですか…。」



震える声で、アミリアは父王を問い詰める。



「どうもこうもない。
言った通りだ。」


「そんな、言った通りって…!
幽閉してきたご自分の娘を、幸せを知らずに生きてきた子を、無残にも殺す気ですか!」



ヒステリックに、アミリアは叫ぶ。



先程、父王はこう言った。



『アミリア姫を、生贄として差し出す。』



そして、準備しますと答えたアミリアにこう告げたのだ。



『捧げるのは、お前ではない。』



それは、アリソンを、殺す、ということ。



「他に選択肢がないだろう。」


「私が!」



アミリアは一歩、詰め寄った。



「私が、生贄になります。
磔にでも、谷から蹴落とすでも、なんとでもなさればいいんだわ!」


「アミリア。
わかっているだろう。」




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