心はいつも、貴方とともに
confession
*
「今、なんとおっしゃいました…?」
アミリアは真っ青になって、父を見つめた。
窓の外を眺めている父の顔は、うかがえない。
自分の心臓の音が異様に大きく聞こえた。
「どういうおつもりですか…。」
震える声で、アミリアは父王を問い詰める。
「どうもこうもない。
言った通りだ。」
「そんな、言った通りって…!
幽閉してきたご自分の娘を、幸せを知らずに生きてきた子を、無残にも殺す気ですか!」
ヒステリックに、アミリアは叫ぶ。
先程、父王はこう言った。
『アミリア姫を、生贄として差し出す。』
そして、準備しますと答えたアミリアにこう告げたのだ。
『捧げるのは、お前ではない。』
それは、アリソンを、殺す、ということ。
「他に選択肢がないだろう。」
「私が!」
アミリアは一歩、詰め寄った。
「私が、生贄になります。
磔にでも、谷から蹴落とすでも、なんとでもなさればいいんだわ!」
「アミリア。
わかっているだろう。」