心はいつも、貴方とともに
何を、とアミリアはいきり立つ。



「あの子には、王女は務まらない。
あの子の役目は、お前の身代わりだ。
そのために生かしてきた。」



なんですって。



そのために、「生かして」きた?



冗談じゃない。



私たちをずっと城の奥に幽閉して、そうかと思えばいきなり私を不死身の王女に仕立て上げて。



今度は、アリソンを殺す?



冗談じゃない。



「妹は殺させません。」


「もう、決まったことだ。」


「反対します、私は断固反対です!」


「ランバートも、了承した。」


「え…。」



お兄様が?



嘘、でしょう。



コンコンとドアがノックされ、ちょうどいいタイミングでランバートが入ってきた。



アミリアは一声叫んで、兄に飛び掛かった。



「どういうこと!?」



ランバートはアミリアを見ようとしない。



感情のない目で床を見つめ、冷静にアミリアを受け止めた。



「落ち着け、ミア。」


「落ち着けだなんてよく言えますね!」



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