心はいつも、貴方とともに
その言葉に、何も言えなくなった。



頭を殴られたかのような衝撃がくる。



「父上!」



ランバートが吠える。



「ミア、聞くな!
ジーク、ミアを連れ出せ!」



血相を変えて、ランバートが父王につかみかかる。



「よくもそんなことを言ってくれる!」


「本当のことだ。
問題を起こした張本人が、えらそうな口を利くな。」



吐き捨てるように言われ、アミリアは泣き叫んだ。



「それなら!
それなら私を殺すのが道理でしょう!
この上、私に今まで通りに王女として、笑って愛想を振りまいて生きろとおっしゃるの!?
いっそ死なせてくれればいい!」


「ミア!
ジーク、何やってんだ、速く連れ出せ!」



今度こそ、アミリアはジークになかば引きずられるようにして部屋から出された。



中からは、ランバートが父王を罵る声が聞こえてくる。



アミリアは顔を覆って泣き崩れた。



ジークは居場所がなく、うろうろと歩き回る。



「……あの、部屋に戻りますか?」



答えられるような状態ではなかった。



嗚咽を押し殺して、涙を拭う。



そんなアミリアを見、ジークは少し躊躇したようだったがそっとアミリアを抱きしめた。




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