心はいつも、貴方とともに
「あ、あの…。
今日は、見苦しい姿をお見せして申し訳ありませんでした。」



深く頭を下げる。



あぁ、何言ってるの私。



「あ、え、いいえ。
何か事情があったのは、わかります。
お気になさらないでください。」


「…すみません。」


「では。」



あ、行ってしまう。



「あ、あの!」


「はい?」



しつこいアミリアに、ジークは笑顔で答えてくれる。



「お、おやすみなさい。」


「おやすみなさい。」



魂胆はばれているようで、ジークは悪戯に笑った。



あぁ、恥ずかしい…。



これじゃ、子どもみたいだ。



アミリアは恥ずかしくなって、俯いた。



もじもじと指をからませる。



せめて、別れ際くらい、気持ちよくお見送りしないと。



呆れられてしまう。



…でも、寂しかったんだもの。



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