心はいつも、貴方とともに
答えたジークの声は、余裕がなさげだった。
「本気ですよ。」
あぁ、これが現実だなんて…。
ジークは掠れる声で、そう言った。
私も、現実が信じられません。
だって、貴方は私にそういう感情を持っている素振りなんて一度も見せないんですもの。
しかし、こういう姿を見た今、彼がどれだけ必死で自分と同じ感情を押し殺していたかが想像できる。
それを想像すると、頬が緩んだ。
少しして、ジークが身体を離した。
「さて、そろそろ本当に行かなければいけませんね。」
「…はい。」
ジークはくすっと笑った。
「そんな顔、しないで。
明日も会えるんですから。」
「…そんな顔、してません!」
ご自分がどんな顔をしているかわかっていないくせに、とジークはアミリアをからかう。
確かに、わかっていないけど。
私、そんなにすがるような顔をしているのかしら。
「おやすみなさい、ジーク様。」
「おやすみなさい…アミリア。」
パタンと扉が閉まる直前、ジークはアミリアを名前で呼んだ。
閉まってから、はたと固まる。
そして頭のなかでさっきの言葉を再生し、一人で赤面したアミリアだった。
「本気ですよ。」
あぁ、これが現実だなんて…。
ジークは掠れる声で、そう言った。
私も、現実が信じられません。
だって、貴方は私にそういう感情を持っている素振りなんて一度も見せないんですもの。
しかし、こういう姿を見た今、彼がどれだけ必死で自分と同じ感情を押し殺していたかが想像できる。
それを想像すると、頬が緩んだ。
少しして、ジークが身体を離した。
「さて、そろそろ本当に行かなければいけませんね。」
「…はい。」
ジークはくすっと笑った。
「そんな顔、しないで。
明日も会えるんですから。」
「…そんな顔、してません!」
ご自分がどんな顔をしているかわかっていないくせに、とジークはアミリアをからかう。
確かに、わかっていないけど。
私、そんなにすがるような顔をしているのかしら。
「おやすみなさい、ジーク様。」
「おやすみなさい…アミリア。」
パタンと扉が閉まる直前、ジークはアミリアを名前で呼んだ。
閉まってから、はたと固まる。
そして頭のなかでさっきの言葉を再生し、一人で赤面したアミリアだった。