心はいつも、貴方とともに







アミリアは無表情に兄を見返した。



「すまない。」



何度謝られても。



どういう謝罪のされかたをしても。



もう、取り返しはつかない。



アミリアは静かにソファに腰を下ろした。



朝早くに一目を忍んで訪ねてきた兄は、開口一番にこう言った。



『今日でアリソンとお別れだ。』



そう、としか言いようがなかった。



もう何度も反対した。



でも、何も変わらなかった。



ランバートは気まずそうに立っている。



「もう、どうすることもできないんですね。」


「あぁ。」


「…私はなにをすれば?」


「タイミングを見計らって迎えにくるから、その時は公衆の前に出てくれ。」


「わかりました。」



わざと、ランバートの顔を見なかった。



見ればきっと非難してしまうし、そのあと惨めな気分になるであろうことはわかっていたから。



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