心はいつも、貴方とともに
a confession
*
中庭に、アリソンがいる。
陽の光の中を、嬉しそうに駆け回って。
弾けるような笑顔で、アミリアを見上げた。
『お姉様、見て!』
『お姉様、大好きよ!』
アミリアと同じ目を輝かせ、跳ね回る。
『お姉様、私、好きな人ができたのよ。』
やめて、言わないで。
アリソンの指さす方向には、ジークが立っている。
アリソンは嬉しそうに伸び上がり、大きく手を振った。
歩み寄ってきたジークの顔には、困惑の色が浮かんでいる。
『どうして、君が二人もいるんだ?』
違うの、ジーク。
私には、妹がいたの。
『どういうことなんだ…?』
待って!
アミリアはジークに手を伸ばした。
その手は届かず、ジークは霧のように消えてしまう。
ハッとして振り返ると、アリソンがじっとアミリアを睨んでいた。