心はいつも、貴方とともに
アミリアは顔が引き締まっていくのがわかった。



国の運命を変える、話し合い。



アミリアは屈するつもりはなかった。



兄がどれだけ大丈夫だと言っても、ダニエルが厳しい顔をしても、意見を変えるつもりはなかった。



ランバートもそれはわかっているのだろう。



先を歩く彼の横顔はとても厳しいものだった。



久し振りの、執務室。



アミリアは懐かしい匂いを、胸いっぱいに吸い込んだ。



ランバートは懐かしげに椅子に手をかける。



数秒使って部屋全体を見回してから、腰を下ろした。



アミリアはすぐさま前に立つ。



「…ミア、せっかちすぎると思うが?」


「遅すぎたんですよ。」


「そんなことないよ。」



ランバートは微笑んでみせるが、その顔はあまりにも疲れている。



ずきんと胸が痛んだ。



あぁ、私があんなことをしでかしていなければ。



「………外せ。」



もう待ては効かないとわかると、ランバートは手を振って家来を下がらせた。



アミリアはじっとランバートだけを見つめる。



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