心はいつも、貴方とともに







コンコンとドアがノックされ、アミリアは立ち上がった。



「はい。」


「ミア?
俺だ。」


「どうぞ。」



すぐにランバートが顔を出した。



「仕度はどうだ?」


「もう、十分すぎるくらいに。」



ランバートはその言葉に苦笑いをした。



「確かに、お前は普段化粧をしないもんな。」


「はいぃ…。」



へたっと、アミリアは座りこむ。



慣れもしない化粧を施され、何時間も髪や顔を触られ、香水を振られ。



変に体力を消耗した。



「それはそうと、お前、そろそろ時間だぞ。
心の準備は?」


「…心臓が飛び出しそうです。
私なんかが主役を務めるだなんて…。」


「大丈夫だ、俺だって出来た。
お前だって、出来るさ。
俺の妹だろ?」



その言葉に嬉しくなる。



俺の妹だろ?だなんて。



頷くしかない。




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