心はいつも、貴方とともに
「アミリア。」



急に、ランバートの声が緊張した。



「はい?」


「誕生日、おめでとう。」



照れたように言われ、アミリアは顔を赤くした。



「ありがとうございます。」


「お前が俺の妹で、本当にうれしいよ。」


「…私も、です。」



もじもじと手をいじってしまう。



本当に、お兄様の妹でよかった。



幸せすぎて、怖いくらいだ。



こんなにも愛してもらえるなんて。



「20歳の誕生日、本当におめでとう。」



見上げると、愛のこもった瞳と目があった。



ランバートの微笑みに、胸が熱くなる。



泣き出してしまいそうだ。



しかしその時、ふっともう一人の妹を思い出し、俯く。



「ミア?」


「…妹も。
アリソンも、20歳ですね。」


「…………そうだな。」



そっと、頭に手を置かれる。



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