心はいつも、貴方とともに
扉の向こうで、ファンファーレが鳴り響く。
そしてそれより大きなざわめきも。
人々はアミリアが登場するのを今か今かと待ち構えているに違いない。
人が自分に過剰なまでの期待を寄せていることを知っているアミリアは、小さく手が震えてきた。
ランバートはそっと、組まれた腕に、手を乗せた。
「大丈夫だ、アミリア。
綺麗だよ。」
見上げると、優しい笑み。
愛する兄の微笑みは、まるで魔法のようで、アミリアの気持ちを楽にした。
「自信を持って、顔を上げて歩くんだ。」
ランバートは控えていた使用人に目で合図し、扉を開けさせる。
広間の明るい照明が、二人を照らした。
「さあ。」
ランバートに誘われ、アミリアは最初の一歩を踏み出す。
一歩、中に入ってしまえばもうランバートに身体を預けて歩くだけだった。
頼もしい兄にエスコートされ、広間奥の檀上に上がる。
息を吸って、大衆を振り向くと、そこには予想以上の人間が詰めかけていた。
その圧倒的な人数に立ち眩む。
すぐさま、ランバートが支えてくれた。
「大丈夫か?」
そう心配しながらも、ランバートはアミリアの反応が可笑しくてたまらないらしい。
目が笑っていた。
そしてそれより大きなざわめきも。
人々はアミリアが登場するのを今か今かと待ち構えているに違いない。
人が自分に過剰なまでの期待を寄せていることを知っているアミリアは、小さく手が震えてきた。
ランバートはそっと、組まれた腕に、手を乗せた。
「大丈夫だ、アミリア。
綺麗だよ。」
見上げると、優しい笑み。
愛する兄の微笑みは、まるで魔法のようで、アミリアの気持ちを楽にした。
「自信を持って、顔を上げて歩くんだ。」
ランバートは控えていた使用人に目で合図し、扉を開けさせる。
広間の明るい照明が、二人を照らした。
「さあ。」
ランバートに誘われ、アミリアは最初の一歩を踏み出す。
一歩、中に入ってしまえばもうランバートに身体を預けて歩くだけだった。
頼もしい兄にエスコートされ、広間奥の檀上に上がる。
息を吸って、大衆を振り向くと、そこには予想以上の人間が詰めかけていた。
その圧倒的な人数に立ち眩む。
すぐさま、ランバートが支えてくれた。
「大丈夫か?」
そう心配しながらも、ランバートはアミリアの反応が可笑しくてたまらないらしい。
目が笑っていた。