心はいつも、貴方とともに
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部屋に戻ってから、アミリアはひたすら謝った。
「申し訳ありません!」
「やめろ、ミア。
もう過ぎたことだ。」
「いいえ、そうは…。
国をも揺るがす大事態ではありませんか!」
「だーいじょうぶだ。
俺が何とかしてやるから。」
アミリアは目に涙をためて、ランバートを見上げた。
また、お兄様に苦労をかけてしまう。
今でも十分忙しいのに。
自分が憎かった。
「神の御子だと言えば、誰でも納得するさ。
納得せざるを得ない。」
「でも、他国の人間は、関係ないと切って捨てるでしょう。」
「そこは、ミアの心配するところじゃない。」
ランバートは強引に話を終わらせ、立ち上がってアミリアを抱きしめた。
「大丈夫だよ。
俺が守ってやる。」
あぁ、この人はどこまで優しいのだろう。
どうしてこんなにも愛してくれるのだろう。
「もう、今日は休め。
何も考えるなよ。」
いいな、と念押しされ、アミリアは頷いた。
「おやすみ。」
最後に微笑んで、ランバートは身体を離し、出ていった。