心はいつも、貴方とともに
sister
*
アミリアは次の日、人目を忍んで妹に会いに行った。
城の奥の、高い塔の上。
そこが、アミリアの妹、アリソンの住処だった。
遠慮がちに、ドアをノックする。
「ア、アリソン?
私…。」
「どうぞ。」
冷たい声が、返ってきた。
…いつも、こうだ。
キィッと音がするドアを押し開け、中にはいる。
アリソンはいつものように、椅子に腰かけていた。
「何の用?」
「あ…。
誕生日だったから、お祝いに…。」
「もう、プレゼントはいただいたわ。
誕生日の日にね。」
あぁ、怒っている。
アリソンは、誕生日当日に来いと言っているのだ。
「ごめんなさい、昨日は忙しくて…。」
「えぇ、そうでしょうとも。
大々的なパーティーで、大勢の人に祝ってもらったんですものね。」
アミリアははあっとため息をついた。