心はいつも、貴方とともに







「お姉さまぁッ!!」



帰って来るなり、アリソンはアミリアに飛びついてきた。



きゃあっと悲鳴を上げ、アミリアは編み物を隠す。



それには気づかないくらい、アリソンは興奮していた。



「一体、なんだっていうの?」



呆れながらアリソンを宥めると、彼女は頬を紅潮させながら、まくし立てた。



「あのね、私、恋をしてしまったかもしれないの!」


「恋?」


「そう!」



目をきらきらと輝かせている。



「お相手は?」


「警備をしていた人!」


「どうして?」



一つ一つ訊いていくと、アリソンは少しずつ落ち着いてきたようだった。



「転んでしまったとき…。」


「転んだ!?」



アミリアは思わず声を上げてしまった。



「どこか、怪我は?」


「ここ。」



そう言って、アリソンはドレスの裾をまくり上げる。



足首に包帯が巻かれていた。



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