心はいつも、貴方とともに
恋は盲目。



今、アリソンはその状態だ。



「素敵な方だったの?」


「えぇ!」


「どんなところが?」


「お顔!」



思わず、アミリアは吹き出してしまった。



マリアも口元を抑えている。



「お顔?」


「えぇ。
とても、素敵な方だった…。」



アリソンはうっとりと手を組む。



アミリアは反応に困り、マリアを見た。



彼女も苦笑するしかない。



アミリアは言い聞かせようと、アリソンを振り返った。



「あのね、アリソン。
人を好きになるというのは…。」


「お姉さま、私、もう一度あの人に会いたい!」



…人の話を聞きなさい、アリソン。



「もう一度、明日も代わってくださらない?」


「駄目です。」



予想通り、アリソンはまた不機嫌になった。



「どうして!?」



子どものように、駄々をこねる。




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