心はいつも、貴方とともに
「大丈夫だ、俺が何とかしてやる。」


「そんな、そんな…。」


「ミア…!」



気付いた時には、ランバートの腕の中だった。



「守ってやるから…。」



アミリアはギュッと兄に抱きついた。



助けてほしい。



でも、迷惑はかけたくない。



でも、死にたくはない。



どうして、こんなことになってしまったのだろう。



ほかの国にも、姫はいくらでもいるのに。



断られたのがそんなにも屈辱的だったのだろうか。



まず、アミリアよりも結婚適齢期の姫に声をかければよかったのに。



ぐるぐると頭が回る。



「ミア、お前に専属の騎士をつけることにした。」


「騎士?」


「あぁ。
腕のいい男で、俺の部下だ。」


「そんな…。
結構です、私よりも優先すべきことがあるでしょう。」


「ない。」



ランバートはきっぱりと言ってのける。



「お前に何かあったら、俺は仕事が手につかない。」


「まだアリソンがいます。」



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