心はいつも、貴方とともに
「いや、俺の妹はアミリア姫一人だ。」



それはアリソンにあんまりではないか。



しかし、確かに彼女はランバートに迷惑しかかけていないので、仕方がないのかもしれない。



「早速、明日にでも引き合わせようと思う。」


「明日、ですか。」


「あぁ。
都合が悪いか?」


「いえ…。」



ただ、緊張する。



もし、嫌われたならどうしよう。



せっかく騎士になったのに、姫のおもりをさせるなんて、あんまりだ。



そう言うと、ランバートは笑い飛ばしてしまった。



「馬鹿だな、ミアは。
騎士たちの間で、お前は人気なんだぞ?
その姫の専属だなんて、憧れだ。」


「本当ですか?」



信じられない話だ。



疑っているアミリアを安心させるためか、ランバートは微笑んだ。



「あぁ、本当だ。
出来るなら俺がずっとそばについていたいくらいなのに。
それを任せるんだから、嫌だなんてぬかす奴には務めさせないよ。」


「…よろしくお願いします。」


「…安心して、守ってもらえ。
俺も、何かあったら力になるから。」


「はい、本当にありがとうございます。」



アミリアは心の底で、その騎士とうまくやっていけますようにと願った。













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