心はいつも、貴方とともに
可笑しそうに笑って、ランバートは先を目指す。



外に出ると、太陽がまぶしかった。



噴水の縁に、光に包まれたアミリアが座って待っている。



彼女の姿を目にした途端、ジークは胸が高鳴るのを感じた。



「さぁ、心の準備はいいか?」



さっきまでは頭が真っ白だったのに、急速に気持ちが静まっていく。



不思議だった。



ランバートの質問に、ジークは落ち着き払って答えた。



「はい。」


「よし。」



ランバートが、一歩を踏み出す。



ジークは深呼吸してから光の中へ足を踏みだした。



「ミア!」



ランバートが声をかけると、アミリアはぱっと立ち上がった。



「待たせたな。」


「いえ。」



ドレスを直して、アミリアは手を組んだ。



「紹介しよう。
今日からお前を護衛してくれることになった、ジークだ。」



ランバートがジークの名を口にすると、、アミリアははたと首を傾げた。



ジーク、と形の良い唇が動く。




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