心はいつも、貴方とともに
が、その理由はすぐにわかった。
「それ以上、近づくな。」
声でわかる。
そっと後ろから腰に手を回された。
「ジーク様…。」
来てくれた…。
邪魔者がやってきたというのに、何故か目の前の男はにやりと笑っていた。
その間に、ジークはアミリアを自分の後ろへ引っ張り隠す。
掴まれた手から、ジークの緊張が伝わってきた。
「おもしろい。」
ふと、男は言った。
「おもしろい。」
今度はもう少し大きな声で繰り返す。
ジークは黙ったままだった。
「別に何も、今殺さなくても俺は構わないんだ。
…また会いに来るさ。」
言うが早いか、ジークが襲いかかる暇もなく、男は窓から飛び出ていってしまった。
しばらくジークは窓を睨んでいたが、もう戻って来ないとわかると、さっと振り返ってアミリアを掴んだ。
「お怪我は!?」
揺さぶらんばかりの勢いのジークに気圧され、アミリアは無言で何度も首を振った。
見た目にも、どこも怪我がないのを確認し、ジークはゆっくりと息を吐き出した。
「それ以上、近づくな。」
声でわかる。
そっと後ろから腰に手を回された。
「ジーク様…。」
来てくれた…。
邪魔者がやってきたというのに、何故か目の前の男はにやりと笑っていた。
その間に、ジークはアミリアを自分の後ろへ引っ張り隠す。
掴まれた手から、ジークの緊張が伝わってきた。
「おもしろい。」
ふと、男は言った。
「おもしろい。」
今度はもう少し大きな声で繰り返す。
ジークは黙ったままだった。
「別に何も、今殺さなくても俺は構わないんだ。
…また会いに来るさ。」
言うが早いか、ジークが襲いかかる暇もなく、男は窓から飛び出ていってしまった。
しばらくジークは窓を睨んでいたが、もう戻って来ないとわかると、さっと振り返ってアミリアを掴んだ。
「お怪我は!?」
揺さぶらんばかりの勢いのジークに気圧され、アミリアは無言で何度も首を振った。
見た目にも、どこも怪我がないのを確認し、ジークはゆっくりと息を吐き出した。