心はいつも、貴方とともに
城内を歩きながら、他愛のない話をした。
天気の話、友人の話、身の回りの話。
ジークは決して話し上手ではないが、アミリアは微笑んで話を聞いてくれた。
そして、ジークもアミリアの話を聞く。
彼女に惹かれているせいもあるのかもしれないが、彼女の話にはなにか聞き手を引き込む力がある気がする。
たとえば、花の話一つをするにしても、本当に嬉しそうに話すので、聞いているほうも興味が出てくるのだ。
そこが惹かれるポイントの一つなのかもしれなかった。
こうして散歩をするのは、本当に幸せだった。
護衛という名目で一緒にいられる。
それを利用しているようで心が痛くもあった。
彼女は自分をどう思っているのだろう。
ジークはそっと隣を歩くアミリアを盗み見た。
自分の肩にも満たない身長の彼女。
国民が心酔するのも当然だと思えるほど可憐で、ジークの胸は盛大にときめいた。
「そろそろ、部屋に戻りますか?
水分も摂らないと。」
「そうですね。
お付き合いいただいて、ありがとうございました。」
アミリアは丁寧に頭を下げる。
もう一緒にいるようになって長いのに、彼女は毎回丁寧に礼を言う。
一線を引かれているように感じて、いつも心苦しい。
天気の話、友人の話、身の回りの話。
ジークは決して話し上手ではないが、アミリアは微笑んで話を聞いてくれた。
そして、ジークもアミリアの話を聞く。
彼女に惹かれているせいもあるのかもしれないが、彼女の話にはなにか聞き手を引き込む力がある気がする。
たとえば、花の話一つをするにしても、本当に嬉しそうに話すので、聞いているほうも興味が出てくるのだ。
そこが惹かれるポイントの一つなのかもしれなかった。
こうして散歩をするのは、本当に幸せだった。
護衛という名目で一緒にいられる。
それを利用しているようで心が痛くもあった。
彼女は自分をどう思っているのだろう。
ジークはそっと隣を歩くアミリアを盗み見た。
自分の肩にも満たない身長の彼女。
国民が心酔するのも当然だと思えるほど可憐で、ジークの胸は盛大にときめいた。
「そろそろ、部屋に戻りますか?
水分も摂らないと。」
「そうですね。
お付き合いいただいて、ありがとうございました。」
アミリアは丁寧に頭を下げる。
もう一緒にいるようになって長いのに、彼女は毎回丁寧に礼を言う。
一線を引かれているように感じて、いつも心苦しい。