心はいつも、貴方とともに
「それに、ランバート様は賢明な方として有名だろ?
最愛の妹に何かあれば、すぐに見抜いてお前なんか打ち首さっ!」



いっそ清々しいまでに恐ろしいことを口走り、ラジャは大口を開けて笑う。



「打ち首さっ!
じゃないだろッ!」


「まぁまぁ。
…ってか、お前が恋愛相談なんてしてきたの、初めてだなぁ。
くふふ。」


「…気色の悪い。」


「ぐふふふふふふ。」



あぁ、奴は俺の親友なのか。



嘆かわしい。



ジークは鎮痛な面持ちで眉間を押さえて俯く。



そんなジークを、ラジャは優しい目で見つめた。



やっと、ジークにも愛する人が現れたんだ。



こっそりと頑張れよ、とラジャはつぶやく。



しかし、頭を悩ませているジークはそれに気づくことができなかった。











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