そのタグを外すのは誰だ!?
さて、どうやって千尋君に声をかけようか。朝の件でますます彼に近づきにくい。いま半径一メートルでも千尋君に近寄れば、クラス中が私を見るだろう。ましてやそこで「一緒に文化祭回ろう」だなんて。
……言えない。
はぁ。またしても溜息が出る。
頭を抱えて、あーでもない、こーでもないと悩んでいたら、また肩をぽんっと叩かれた。顔を上げると悔しそうな顔をしたあゆこがいた。
「やられた」
「ん?」何を悔しがってるのか分からない私はあゆこに聞き返す。
「あゆみに先を越された」あゆこが言うと、いつの間にか戻ってきていたみさが驚いて振り返った。
「どういうこと?」
「いまさ、千尋君が廊下に出てきたから明日一緒に回ろうよって誘ったんだ。そしたらさ、既にあゆみに誘われた後だった」
「なにー!? いつの間に?」
みさが両手で頭を抱え込んで驚いた。
……言えない。
はぁ。またしても溜息が出る。
頭を抱えて、あーでもない、こーでもないと悩んでいたら、また肩をぽんっと叩かれた。顔を上げると悔しそうな顔をしたあゆこがいた。
「やられた」
「ん?」何を悔しがってるのか分からない私はあゆこに聞き返す。
「あゆみに先を越された」あゆこが言うと、いつの間にか戻ってきていたみさが驚いて振り返った。
「どういうこと?」
「いまさ、千尋君が廊下に出てきたから明日一緒に回ろうよって誘ったんだ。そしたらさ、既にあゆみに誘われた後だった」
「なにー!? いつの間に?」
みさが両手で頭を抱え込んで驚いた。