そのタグを外すのは誰だ!?
 大きな手が千尋君のタグを持ち上げ、闇の中でゆらゆらと千尋君が浮かんだ。

「千尋君のタグは私が外すの!」
 私は大きな声で叫ぶと、あゆこ達がきゃーきゃーと騒ぎ出した。

「なおちゃんだってダグついてるくせにー」
「タグの外し合いもまた面白そうだけどねぇ」
「きっとうまくいかないよぉ」
「痛いだけだわ」

 くっそー、こいつら。

 去れ! 私の夢から去れーーー!!!
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